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2008年 07月 18日

project1第3回:6月24日 インテリアとしての布と家具:安東陽子×藤江和子

プロジェクト1「多摩美術大学図書館建築(設計:伊東豊雄)のすべて」

016月14日[土]13:00- 見学
026月17日[火]19:00-21:00|建築家のコラボレーション:
伊東豊雄[建築家]、佐々木睦朗[構造家]
036月24日[火]19:00-21:00|インテリアとしての布と家具:
安東陽子[テキスタイルコーディネーター・デザイナー]

藤江和子[家具デザイナー]project1のシリーズ最終回です。
第3回目は多摩美術大学のテキスタイルデザインと家具デザインをされたお二人の講演。
安東陽子(テキスタイルデザイナー)さん×藤江和子(家具デザイナー)さんです。

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伊東豊雄さんがなんと飛び入り参加!
安東さんが実物のテキスタイルをご持参され、会場もかなり盛り上がりました。

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★感想文/ 鹿島建設株式会社 建築設計本部 三木 貴

多摩美術大学図書館をめぐるレクチュアもこれで最終回。「インテリアとしての布と家具」と題して、今回の講師を勤められたのはテキスタイルデザイナーの安東陽子さんとインテリアデザイナー藤江和子さん。

まず、安東さんのプレゼンは近作紹介として、青木さん、隈さんなど今をときめく著名建築家とのコラボレーションが特に印象的でした。また、図書館において独特の空気感を作り出している「木漏れ日のような優しい陰影をつくるカーテン」など、実際に使われた素材が講義室に置かれていて、写真では伝わることのない ― 手触り感、質感、光沢感、ディテールなど ― を肌で感じとることができました。

一方、藤江さんのプレゼンは時系列をおいながら、デザインプロセスを具体的に説明されていて、非常に明快な内容でした。現場着工後の非常に限られたスケジュールとコストの中で、スピーディかつ、きめ細やかなデザイン検討がなされていたことがわかりました。そこでは安東さんとはまた異なったかたちでの、藤江さんの「デザインに対する強い意思」を感じとることができました。

そうした、ふたりの魅力的なデザイナーとのコラボレーションを通じてできあがった建築空間は、柔らかい光に包まれた、重量感を感じさせない非常にすがすがしいものでした。そこでは空間と家具の関係がとても重要であり、ひとつの建築を中心とした理想的なコラボレーションの姿がそこにあるような気がしました。

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★感想文/ 田口知子

建築のコラボレーションをテーマにした今回のレクチャーは本当におもしろかった。安東氏が実際のコラボレーションで使われた布を大量に持ってきてくださったことが、スライドをより立体的に見せ、考えさせられた。実際に布に与えられたあまりに繊細な細工は、建築の世界からは想像もつかないものに見えた。薄い透ける素材に見えないくらいのほのかな楕円の接着模様、金属のような重厚な素材、模様が建築のスケールの中でどのように見えてくるかなど、数センチの距離に行かないと判別できないような工夫と、その素材が建築のスケールでデザインされた結果は、体験する人に直接的に、また潜在的に深い影響を与えるものであると感じた。建築がコラボレーションによって生命が吹き込まれていく、そのプロセスを再発見させてもらう体験だった。 

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★JIA建築セミナー/建築デザインに刺激を与える様々な人がやってくるセミナー。
開催日  :毎月3回程度開催(夏休み期間を除く)
開催場所:ヒミツ♪
コンセプト:’建築を「立体的」に考えよう「ヨコのトモダチ」をつくろう’
委員長  :渡辺真理&木下庸子 
実行委員(五十音順):石井大五/石川静/遠藤政樹/大成優子/下吹越武人/田口知子/田中俊行/中辻正明/保坂猛/丸目明寛

本ブログ内の 写真版権は 全て ナカサ アンド パートナーズに帰属します。
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by jia_seminar_2008 | 2008-07-18 13:56
2008年 07月 18日

project1第2回:6月17日 建築家のコラボレーション:伊東豊雄(建築家)×佐々木睦朗(構造家)

プロジェクト1「多摩美術大学図書館建築(設計:伊東豊雄)のすべて」

016月14日[土]13:00- 見学
026月17日[火]19:00-21:00|建築家のコラボレーション:
伊東豊雄[建築家]、佐々木睦朗[構造家]
036月24日[火]19:00-21:00|インテリアとしての布と家具:
安東陽子[テキスタイルコーディネーター・デザイナー]

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●project1の第二回目は建築家のコラボレーション。

前回は多摩美術大学の図書館を実際に見学しましたが、引き続き今回はその設計に携わったお二方による講演。伊東豊雄(建築家)さん×佐々木睦朗(構造家)さんです。
このお二方は昨年の11月にサグラダファミリアの「杮落とし」でご講演なさったばかり。

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★感想文/k.u.h.aa(くう)  渡辺秀行

講義は多摩美術大学図書館を中心に、伊東先生と佐々木先生がコラボレーションしている建物のスライドと解説によって進められ、設計初期の打合せ時のスケッチや設計のプロセス、意匠と構造のコラボレーションの進め方など、とても興味深いお話を伺いました。
特に佐々木先生の構造スケッチには、初期の段階からすでに構造上の壁の厚さ、納まり等が表され、建物を構成する部分がカタチとして現れていることに驚きました。
また、講義の数日前に行われた見学会で、図書館のある風景や内部を実体験していたこともあって、スライドで映し出される風景やアーチ空間がよりリアルにイメージされ、平面図や写真を見るだけではイメージ出来ない空間の広がりや連続性、外と内の関係といった視覚的・体感的なことについてもイメージしやすかったです。
講義後に、建物を見学して感じた疑問や感想を直接伊東先生に質問出来たことも、とても貴重な経験になりました。

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★感想文/ミサワホーム 有吉良太

近年の伊東氏のめざましい飛躍、その原因を垣間見た。グリッドシステムという近代の所産であり、非自然の象徴でもあるモチーフから、その建築が軽やかに踊るように抜け出る極意は、自然の持つ流動感とそれが身体にもたらす自由さへの伊東氏の強い志向性にあることが、穏やかながらも熱いその語りから感じられた。もう一つの発見は、その意を誰よりも解し、時にそれをより洗練して提示し得た佐々木氏の鋭敏さであった。「多摩美」についての伊東氏による「壁厚20cmで行くとなった瞬間、設計側も覚悟させられる」というコメントから、優れた建築家と構造家の共同である今回のプロジェクトの展開の面白さ、スリリングさが伺われた。最後に日本の建築界の厳しい社会的状況に対する伊東氏のコメントから、氏が「くまもとアートポリス」において優秀な若手建築家と共に日本の文化状況の向上に尽力してこられた経緯を伺うことができ、印象深いレクチャーとなった。


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委員長  :渡辺真理&木下庸子 
実行委員(五十音順):石井大五/石川静/遠藤政樹/大成優子/下吹越武人/田口知子/田中俊行/中辻正明/保坂猛/丸目明寛

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by jia_seminar_2008 | 2008-07-18 13:36
2008年 07月 18日

project1第1回/6月14日:多摩美術大学図書館見学会

Project1:「多摩美術大学図書館建築(設計:伊東豊雄)のすべて」と題して
3回シリーズで行われました。

シリーズ1回目は6月14日(土)多摩美術大学の見学会。

案内人は現場監理をご担当された伊東豊雄事務所の庵原義隆さん。
ナカサアンドパートナーズ撮影の素晴らしい写真とともに、見学会記録をお届けします。


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★感想文 /溝口貴代

伊東事務所の設計・監理担当の方に案内していただきました。
竣工後1年程度経過しているのにとても綺麗でした。打放しに亀裂誘発目地がないことやファサードのコンクリートとガラスが面一で施工されていることに設計者のこだわりを感じたと同時に、それを実現する日本の施工技術の高さを感じました。

内部空間は、神聖で静寂な印象を受けました。天井高さがあり、外部と一体的に感じられる開放的な空間で本に触れること、また、昼は自然光、夜はタスクライトで本を読む、昼夜で異なる読書体験ができるのも素晴らしいと感じました。
絵本屋さんの設計をしたことがありますが、本のため直射光を避け、あまり開口部を設けなかった経験があります。大切な美術書を守りつつ、外の緑に目を向けられる空間とすることはとても良いと感じました。

美大に興味があったので、早く着いて構内を見学させていただきました。ガラス工房やテキスタイルの染色工房などさまざまな創作実習が展開されていました。共通して使う図書館、併設のギャラリーを通して学生時代に繋がり合えたら、社会へ出たとき異なる分野のつながりが大きな糧になるだろうと思いました。

図書館のカーテンをデザインされた安東さんの講義の翌日に、NUNOさんのお店にお伺いしたら、思いがけず安東さんからアドバイスいただき、現在設計を進めています。
JIAセミナーで出会う方々から学んで生きたいと思います。

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★感想文/工学院大学 濱田真理子

現場を実際に担当した井原さんの生の解説を聞きながらの見学会は、とても有意義なものでした。
図面を見ながら、傾斜がどうなっているのか、どうして柱がこうなったのか、どういうことを考えてこの形になったのか等、一つ一つ実物を目の前にしながら、また、手で触りながら体験できました。
また、施工現場の写真を持ってきて下さったので、今は目に見えないコンクリートの裏側の話も知ることができました。
ディテール等の細かい話や、専門用語が飛び交うようになると理解できないところもあったのですが、些細なことでも質問をすると丁寧に教えて下さったので、楽しむ事ができました。

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※本図書館の見学は予約制です。人数制限があるため、実行委員は泣く泣く不参加。
早く実物を見に行きたいです。(BY 実行委員shizuka ISHIKAWA 編集後記)



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by jia_seminar_2008 | 2008-07-18 10:30
2008年 07月 17日

JIA建築セミナー2008の記録

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(C)ナカサアンドパートナーズ



建築デザインに刺激を与える様々な人がやってくるJIA建築セミナー2008の記録をスタートします。

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田中俊行/中辻正明/保坂猛/丸目明寛
ブログ内の写真:特記無き限り全てナカサアンドパートナーズに帰属します。

本ブログは委員&受講生の記事により随時UPしていきます。
ナカサアンドパートナーズの繁田諭さん、藤井浩司 さんの素晴らしい写真もお楽しみ下さい♪



TOP写真:6月17日(火)伊東豊雄×佐々木睦朗による講演模様。詳細は後ほどUPします。



記事:shizuka ISHIKAWA
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by jia_seminar_2008 | 2008-07-17 16:46