2008年 07月 18日
プロジェクト1「多摩美術大学図書館建築(設計:伊東豊雄)のすべて」 016月14日[土]13:00- 見学 026月17日[火]19:00-21:00|建築家のコラボレーション: 伊東豊雄[建築家]、佐々木睦朗[構造家] 036月24日[火]19:00-21:00|インテリアとしての布と家具: 安東陽子[テキスタイルコーディネーター・デザイナー] ●project1の第二回目は建築家のコラボレーション。 前回は多摩美術大学の図書館を実際に見学しましたが、引き続き今回はその設計に携わったお二方による講演。伊東豊雄(建築家)さん×佐々木睦朗(構造家)さんです。 このお二方は昨年の11月にサグラダファミリアの「杮落とし」でご講演なさったばかり。 ★感想文/k.u.h.aa(くう) 渡辺秀行 講義は多摩美術大学図書館を中心に、伊東先生と佐々木先生がコラボレーションしている建物のスライドと解説によって進められ、設計初期の打合せ時のスケッチや設計のプロセス、意匠と構造のコラボレーションの進め方など、とても興味深いお話を伺いました。 特に佐々木先生の構造スケッチには、初期の段階からすでに構造上の壁の厚さ、納まり等が表され、建物を構成する部分がカタチとして現れていることに驚きました。 また、講義の数日前に行われた見学会で、図書館のある風景や内部を実体験していたこともあって、スライドで映し出される風景やアーチ空間がよりリアルにイメージされ、平面図や写真を見るだけではイメージ出来ない空間の広がりや連続性、外と内の関係といった視覚的・体感的なことについてもイメージしやすかったです。 講義後に、建物を見学して感じた疑問や感想を直接伊東先生に質問出来たことも、とても貴重な経験になりました。 ★感想文/ミサワホーム 有吉良太 近年の伊東氏のめざましい飛躍、その原因を垣間見た。グリッドシステムという近代の所産であり、非自然の象徴でもあるモチーフから、その建築が軽やかに踊るように抜け出る極意は、自然の持つ流動感とそれが身体にもたらす自由さへの伊東氏の強い志向性にあることが、穏やかながらも熱いその語りから感じられた。もう一つの発見は、その意を誰よりも解し、時にそれをより洗練して提示し得た佐々木氏の鋭敏さであった。「多摩美」についての伊東氏による「壁厚20cmで行くとなった瞬間、設計側も覚悟させられる」というコメントから、優れた建築家と構造家の共同である今回のプロジェクトの展開の面白さ、スリリングさが伺われた。最後に日本の建築界の厳しい社会的状況に対する伊東氏のコメントから、氏が「くまもとアートポリス」において優秀な若手建築家と共に日本の文化状況の向上に尽力してこられた経緯を伺うことができ、印象深いレクチャーとなった。 ★JIA建築セミナー2008/建築デザインに刺激を与える様々な人がやってくるセミナー。 開催日 :毎月3回程度開催(夏休み期間を除く) 開催場所:ヒミツ♪ コンセプト:’建築を「立体的」に考えよう「ヨコのトモダチ」をつくろう’ 委員長 :渡辺真理&木下庸子 実行委員(五十音順):石井大五/石川静/遠藤政樹/大成優子/下吹越武人/田口知子/田中俊行/中辻正明/保坂猛/丸目明寛 本ブログ内の 写真版権は 全て ナカサ アンド パートナーズに帰属します。
by jia_seminar_2008
| 2008-07-18 13:36
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